その肩こりは「肘の病気」かも? 肘部管症候群とはどんな病気か?

その肩こりは「肘の病気」かも?  肘部管症候群とはどんな病気か?

最近はパソコンやスマートフォンを使うことが増えたことで、年齢や職業に関わらず肩こりを感じている方は多いかと思います。
しかし筋肉や血行だけでなく、「肘の病気」が原因で肩こりを引き起こしてしまっている可能性があることはご存知でしたでしょうか?

こうした肩こりは、「同じ姿勢でいるのを止めればいい
程度に考えていると、思わぬ病気のシグナルを見逃してしまうかもしれません。
今回は肩こりの原因を説明していき、その中でも見落としがちな肩こりと「肘の病気」の関係についてご紹介します。

肩こりや「しびれ」の原因とは?

肩こりの原因は一般的に筋肉の疲労と血行不良が知られていますが、「神経」の問題である可能性もあります。
このケースの場合筋肉をほぐそうとしたり、血行を良くしようとしてもあまり効果はないでしょう。特に肩や首の「しびれ」を感じる方は、神経が原因となっているかもしれません。

また肩や首だけでなく指先のしびれが取れない場合は「肘部管症候群」という肘の病気である可能性が考えられます。

「肘部管症候群」とはどんな病気?

「肘部管症候群」とはどんな病気?

人間の肘は「上腕骨」「橈骨(とうこつ)」「尺骨(しゃっこつ)」という3つの骨と筋肉で構成されています。
肘の内側に物をぶつけるとビリッと痛むポイントが、尺骨を通っている「尺骨神経」です。

ここに慢性的な障害があると小指や薬指がしびれて感覚が鈍くなることがあり、長期にわたった場合手の筋肉が痩せてしまうこともあるのです。
この「肘部管症候群」がさらに悪化すると、物をつまむ力が弱まったり箸が使いづらくなるなど、日常生活に影響が出てしまいます。

「肘部管症候群」の対策は?

肘部管症候群の問診では、「肩こり」や「首の痛み」「手のひらと手の甲両方のしびれについて尋ねることがあります。
これらの項目に該当する可能性があると感じた方は、一度医師の診察を受けてみても良いのかもしれません。
症状が軽ければ投薬治療や安静にすることで対処できますが、症状が重い場合には尺骨神経の障害を除去する手術が必要になることもあります。

とはいえノコギリを使う大工など、肘の関節を酷使しなければ悪化することは少ない病気です。
肩こりや疲労を感じたらその都度マッサージやセルフケアを心がけ、違和感があったら専門医の診断を受けましょう。

肩こりは生活習慣から来るものだけではなく、このような「病気のシグナル」である可能性が大いにあります。
肘部管症候群は手術が必要になるケースもあるため、肩こりやしびれが強い場合は医師の診察を受けましょう。
一般的に症状が軽ければ軽いほど回復も早くなるため、早め早めの判断が大切です。

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