肩こりには病気が潜んでいることも!? 危険な肩こりのサイン

肩こりには病気が潜んでいることも!? 危険な肩こりのサイン

肩こりといえば、同じ姿勢を続けることで筋肉が硬くなり、血行不良や起こったり、疲労物質が溜まることで引き起こされるのが一般的です。

ですが、中には病気が原因で引き起こされる肩こりもあります。
「ただの肩こり」と片づけないで、肩こりに潜む可能性がある病気についても知っておきましょう。

一般的な「肩こり」とは?

二足歩行をする人間は、頭の重さが首や肩にかかるため、肩こりを起こしやすい作りになっています。

また、頭は人間の体の中でも最も重たいパーツで、体重の約10%。体重50kgの人なら5kgの重さを、首とその周辺の筋肉で支えています。

そのため「筋肉が少ない」「同じ姿勢を長時間続ける」などで筋肉疲労を起こすと、筋肉が硬くなって血流が悪くなります。
すると、その部分に生じた疲労物質が排出できずに、末梢神経を傷つけてしまうのです。

痛みを感じると筋肉は収縮するので、さらに血行不良を招いて痛みのスパイラルを招くことに。これが肩こりの原因です。
長時間同じ姿勢を取る他にも、足を組む、ヒールをはく、いつも同じ側でカバンを持つなど生活習慣も関係しています。

首や肩の関節にトラブルがある場合

同じ姿勢を取り続ける以外に、首や肩の関節にトラブルが生じている場合も、肩こりを感じることが多くなります。
肩こりの他に、腕が上がらない、腕や首を動かすと痛い、じっとしていても痛い、痛みのせいで夜も眠れないなどの症状が現れる場合は注意が必要です。
腕の関節の炎症や、首の骨と骨の間でクッションの役割を果たす椎間板に問題が生じている可能性があります。

内臓にトラブルがある場合

内臓疾患の場合でも肩こりの症状が現れることがあります。
狭心症や心筋梗塞の場合、心臓が痛むよりも前に、肩こりが現れることもあります。
心臓の場合は左側の肩や背中に痛みが出やすいのですが、背中全体が痛んだり、胸やけなどを感じることも。
その他、胃腸、すい臓の異常も左側に現れます。

右側に現れるのは、肝臓や胆のうです。肝臓や胆のうは体の右側にあるため、何らかのトラブルが生じると、肩や背中の右側に痛みを感じるようになります。
また、肺や胸膜のトラブルを抱えた患者さんから「肩から背中にかけて痛みを感じる」という報告が多いです。

脳にトラブルがある場合

脳にトラブルがある場合

肩こりに加え、頭痛やしびれ、めまい、吐き気などを感じるなら脳梗塞や脳出血が起きている可能性があります。
出血した血液が脳を圧迫して、頭痛やめまいなどを引き起こすのです。

また、くも膜下出血も前兆として肩こりを感じることが多い病気です。
これは、静脈が細くなり、脳から体に戻るはずの血液が脳内の血管に溜まって、神経を圧迫することで生じる痛みを「肩こり」と認識するため。

一般的な肩こりは温めたりマッサージしたりして血行をよくし、筋肉をほぐしてあげると痛みが緩和します。
この方法で痛みが緩和しない場合や、どんどんひどくなる場合は、他の病気が潜んでいる可能性があるかもしれません。
「おかしいな」と思ったら、一度医療機関を受診しましょう。

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