もしかして内臓の病気!? 筋肉以外の原因による腰痛の見分け方

もしかして内臓の病気!? 筋肉以外の原因による腰痛の見分け方

「腰痛」と聞くと、重い物を持ち上げたり、ちょっとした拍子に腰をひねってしまった場合に起きる、「ぎっくり腰」を思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、腰痛の原因は筋肉疲労だけでなく、さまざまな病気やストレスなどによって引き起こされる場合もあります。
これらの中で特に注意をしなくてはいけないのが、腰痛の痛みを放置していると命にもかかわりかねない「内臓の病気」です。

腰痛の痛みの緩和とスムーズな回復のためにも、腰痛の原因がなんであるのかをしっかり見分け、原因に応じた対処をすることが大事です。
今回は腰痛を引き起こす内臓の病気や、筋肉が原因の腰痛との見分け方についてご紹介します。

内臓の病気で腰痛が起きるのはなぜ?

私達の内臓は、硬い背骨や肋骨によって大事に守られています。
さらに、お腹の中では腹膜に包まれて胃や肝臓、大腸などの主要な臓器が入っている腹腔が、その腹膜の後ろには、後腹膜に包まれて十二指腸や膵臓、腎臓や子宮の一部分などが入っています。
後腹膜は背骨側、つまり腰の近くにありますので、後腹膜に包まれた内臓に異常があると痛みがダイレクトに腰に響いてしまうため、これを私たちは「腰の痛み」と勘違いしてしまいます。

他にも、腰に近い部位にある内臓が何らかの病気で肥大して、腰や背中を圧迫していたり、病巣や炎症が腰の近くで広がっていることも、腰痛を引き起こす一因です。
胃腸が弱っていたり便秘の時にも腰痛が起こることがありますが、腰痛を引き起こしている内臓の病気としては次のようなものがあげられます。

尿路結石
子宮内膜症
子宮がん
十二指腸潰瘍
肝炎
腎盂腎炎
膵炎
膵臓がんなど

筋肉? それとも病気? 腰痛を見分けるコツ

筋肉? それとも病気? 腰痛を見分けるコツ

内臓は目に見えず、病気であるということはわかりにくいのですが、腰痛はそういった一部の内蔵が発するSOSのサインです。
腰痛の原因の大半は筋肉によるもので、内臓の病気によるものなどの腰痛は全体の1%前後でしかないといわれています。
しかし、命に係わるケースもあるので、次のポイントに注意して内臓からのSOSかをしっかり見極めましょう。

どんな姿勢でも痛みが治まらず、横になって安静にしていても腰が痛む
痛みがどんどん悪化している
お腹が空いていると痛み、満腹になると治まるなど、食事に関連して症状が変わる
排尿時に腰が痛んだり、血尿がでる
生理中は腰痛が強くなる

ただ、あくまでもこれらは目安にすぎません。
気になる症状がある場合や腰痛の原因がはっきり特定できない場合、長引く場合には早めに病院を受診して、病気の早期発見と適切な治療を受けていきましょう。

安易に自己診断せずに、きちんとお医者さんの診断を受けた方が不安も解消しやすくなりますよ。

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