肩こりによる頭痛に「コーヒー」は効くの？

慢性的な肩こりにお悩みの方の中には、肩こりと合わせて「頭痛」にも悩まされている方が少なくありません。
頭痛はなんとかしたいけど、鎮痛薬に頼りすぎるのはできれば避けたいと考える方も多いのではないでしょうか？

頭痛への対処法の一つとして「コーヒーが効果的」という説を聞くことがあります。
肩こりの頭痛にもコーヒーが効くのかどうかについてご説明したいと思います。

ひとくちに「頭痛」と言っても、原因や症状はさまざま。細かく分けると14種類に分類されますが、日常的な頭痛の代表的なものは「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類です。

片頭痛は、こめかみから目にかけて頭の片側がズキズキと痛むような症状の頭痛。
血管の拡張が原因になると考えられ、ストレスやホルモンバランス、天候などの影響によって起こることが多いようです。

緊張型頭痛は、後頭部から首筋にかけて圧迫感や重い感じなど鈍い痛みが特徴の頭痛です。
筋肉の緊張が高まることで血行が悪くなり、蓄積した老廃物周辺で炎症が起きるために痛みが生じると考えられています。
これは肩こりの起こる仕組みと基本的に同じ。
つまり、肩こりによる頭痛は主にこのタイプであると言えるでしょう。

コーヒーが頭痛に効くと言われるのは、コーヒーに含まれるカフェインに「血管を収縮させる作用」があるためです。
血管の拡張が原因となって起きる片頭痛では、痛みはじめにコーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物を飲むことで痛みが緩和されるケースがあるのです。

しかし緊張性頭痛の場合、血管を収縮させるカフェインの摂取はむしろ痛みを悪化させる可能性があります。

肩こりにともなう頭痛にコーヒーは逆効果だということをおぼえておきましょう。

コーヒーが効かないのなら、肩こりによる頭痛にはどのように対処すれば良いのでしょうか？v v まずは、デスクワーク中などに肩こりを感じたら、マッサージやストレッチなどを小まめに行って、頭痛に発展させないよう心がけるのが大切です。

また、痛みを感じる部分を蒸しタオルなどで温め、血流を促すのも効果的です。
肩こりの頭痛は緊張が原因となって生じるので、なるべく心身をリラックスさせることを意識しましょう。